健康・医療結核(BCGワクチン)

【前年に引き続き、結核低まん延国の水準を達成しています】
結核は、今でも年間10,000人以上の新しい患者が発生し、1,600人以上が命を落としている日本の主要な感染症です。2022年に、新たに結核患者として登録された者の数(新登録結核患者数)は10,235人で、前年より1,284人(11.1%)減少しています。結核り患率(新登録結核患者数を人口10万対率で表したもの)は、前年より1.0ポイント減少し、8.2となり、前年に引き続き、り患率10.0未満とする結核低まん延国の水準を達成しています。新登録患者数及び、り患率の減少については、引き続き、今後の動向を注視してまいります。

トピックス

入国前結核スクリーニングの実施について

我が国における結核患者数が多い国の国籍を有する者のうち我が国に中長期間滞在しようとする者に対して、入国前に結核にり患していないことを求める入国前結核スクリーニングを導入することとしました。
詳細は、 「入国前結核スクリーニングの実施について」のページをご参照ください。

9月24~30日は結核予防週間です

厚生労働省においては、毎年9月24日から30日までを「結核予防週間」として、地方自治体や関係団体の御協力を得て、結核予防に関する普及啓発などを行っております。

ポスター(令和5年度版)

 「いまも1日平均28人が結核と診断されています。」
 
     

ポスター[567KB]
リーフレット[452KB]
ポスター(英語)[760KB]
リーフレット(英語)[291KB]
ポスター(タガログ語)[780KB]
リーフレット(タガログ語)[327KB]
ポスター(ベトナム語)[775KB]
リーフレット(ベトナム語)[325KB]
ポスター(中国語)[759KB]
リーフレット(中国語)[353KB]
ポスター(インドネシア語)[772KB]
リーフレット(インドネシア語)[325KB]
ポスター(ネパール語)[1.2MB]
リーフレット(ネパール語)[695KB]
ポスター(ミャンマー語)[780KB]
リーフレット(ミャンマー語)[332KB]
 

令和5年度啓発の背景

  • 結核は、今でも年間10,000人以上の新しい患者が発生し、1,600人以上が命を落としている日本の主要な感染症です。
  • 2022年に、新たに結核患者として登録された者の数(新登録結核患者数)は10,235人で、前年より1,284人(11.1%)減少しています。
  • 結核り患率(新登録結核患者数を人口10万対率で表したもの)は前年より1.0ポイント減少して8.2となり、前年に引き続き、り患率10.0未満とする結核低まん延国の水準を達成していますが、新登録患者数及び、り患率の減少については、新型コロナウイルス感染症の影響も考えられ、今後の動向を注視していく必要があります。
  • 結核の症状は、長引く咳、たん、微熱、体のだるさなどが挙げられ、結核が進行すると咳やくしゃみによって周りの人への感染リスクが高くなることから、早期発見・早期治療の重要性を周知したいと考えております。

ポスターの解説

  • 新規結核患者は、高齢者に多く、およそ4分の3が60歳以上となっています。
  • 2022年の新登録結核患者数は、0~9歳を除く各年齢階級で減少していますが、各年齢階級別で全体に占める割合は、80~89歳が全体の30.9%を占めて最も多くなっています。
  • また、特に若年の外国生まれの患者の割合が増加しており、20-29歳の新規患者のおよそ4分の3を占めています。
  • 結核の症状(長引く咳、たん、微熱、体のだるさなど)には特徴的なものがなく、初期には目立たないことが多いため、特に高齢者では気づかないうちに進行してしまうことがあります。
  • 結核を発症しても、早期に発見できれば重症化を防げるだけではなく、家族や友人等への感染拡大を防ぐことができます。
  • 咳やたんが2週間以上続いたり、微熱や体のだるさが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
 

<過去の結核予防週間ポスター>

 ■令和4年度        ■令和3年度
   

■令和2年度         ■令和元年度
    

 

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結核について

病気の概要

結核は、結核菌によって発生するわが国の主要な感染症の一つです。
結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。特に、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要です。

※より詳しい情報についてはhttp://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ka/tuberculosis.html をご参照下さい。

結核の発生状況について

毎年新たに10,000人以上の患者が発生しており、1,600人以上が命を落としています。
2022年は10,235人が結核患者として登録されました。

結核にかかった場合

結核を発症した場合、無治療でいると50%程度の方が亡くなってしまうといわれています。現在は、医療の進歩もあり、そこまで高い割合で亡くなることは ありませんが、髄膜炎を発症してしまった場合は、現在でも30%程度の方が亡くなり、治った方においても後遺症を残すことがあるといわれています。

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BCGワクチンについて

BCGワクチン接種の効果

生後1歳までのBCGワクチン接種により、小児の結核の発症を52~74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度罹患リスクを減らすことができると報告されています。

標準的なBCGワクチンの接種スケジュール

  • 生後5ヵ月~8ヵ月の期間に1回の接種。

※より詳しい情報については http://idsc.nih.go.jp/vaccine/dschedule.html をご参照下さい。

BCGワクチンの副反応

予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、稀に副反応が発生することがあります。
1%以下の割合で、接種した後に局所の潰瘍やリンパ節の腫脹がみられると報告されています。また、発生頻度は不明ですが、接種後に「アナ フィラキシー」、「全身播種性BCG感染症」、「骨炎・骨髄炎」、「皮膚結核様病変」等が発生したという報告があります。

定期の予防接種は、各市町村が実施主体となっていますので、お住まいの市町村での実施方法など、詳細については、市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。

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自治体や関係機関向けの情報

結核に関する特定感染症予防指針

結核対策について、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第11条第1項及び予防接種法(昭和23年法律第68号)第4条第1項に基づき、「結核に関する特定感染症予防指針」(平成19年厚生労働省告示第72号)を定めており、最終改正は平成28年11月です。

本指針の目的は、予防のための総合的な施策を推進する必要がある結核について、国、地方公共団体、関係団体等が連携して取り組むべき課題に対し、取組の方向性を示すことです。 平成28年の改正の主なポイントは、以下のとおりです。

  1. 患者の生活環境に合わせ、必要に応じたDOTS(直接服薬支援)の実施依頼等、地域の関係機関への積極的な調整、潜在性結核感染症(LTBI)の者に対するDOTSの徹底
    など、患者中心のDOTSの推進
  2. 結核菌の遺伝子解析検査やその検査結果を活用した疫学調査の手法の普及など、分子疫学的手法による病原体サーベイランスの推進
  3. 結核に係る定期の健康診断のあり方や、患者数に見合った結核医療提供体制の確保など、低まん延国化(平成32年までに人口10万人対り患率10以下)に向けた体制の検討

【通知】 結核に関する特定感染症予防指針の一部改正について(平成28年11月25日健発1125第2号)[PDF形式:754KB]

【改正後全文】 結核に関する特定感染症予防指針(平成19年厚生労働省告示第72号)[PDF形式:339KB]

【概要】 結核に関する特定感染症予防指針の改正[PDF形式:161KB]

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