2016年09月02日

今週の注目感染症 平成28年・34週(8月22日~8月28日)

・流行性角結膜炎
34 週の定点当たり報告数は 1.20 で、比較的大きな流行が見られなくなった 2007 年以降では最も高い値となっています。33 週 27 人→34 週 42 人(1.56 倍)です。

・流行性耳下腺炎
34 週の定点当たり報告数は 0.93 で、過去 5 年間で最も高い値となっています。流行性耳下腺炎は、ムンプス、おたふくかぜとも呼ばれ、最も多い合併症として髄膜炎があり、学校保健安全法(第 2 種感染症)で出席停止期間が定められています。33 週 119 人→34 週 169 人(1.42 倍)です。
【参考ページ】流行性耳下腺炎(感染症発生動向調査週報/国立感染症研究所感染症疫学センター)
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・麻しん
愛知県の 2016 年報告数は 8 月 31 日現在 1 件、2015 年は報告がありませんでした。全国の 2016 年 33 週までの累積報告数は 32 件です(2015 年総報告数は 35 件)。
【参考ページ】麻しんの広域的発生について(厚生労働省)
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麻しん患者調査事業を実施しています。
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・ダニ媒介感染症に関する注意喚起について
北海道においてダニ媒介脳炎患者の発生が確認されました。
【参考ページ】ダニ媒介感染症に係る注意喚起について(厚生労働省)
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・蚊媒介感染症に関する注意喚起について
【参考ページ】ジカウイルス感染症に関する注意喚起について(厚生労働省)
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注意すべき蚊による感染症
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・腸管出血性大腸菌感染症
愛知県の 2016 年報告数(診断週別)は、8 月 31 日現在 92 件(O157 71 件、O26 14 件、O103 3 件、型不明4 件)、うち溶血性尿毒症症候群(HUS)発症例は 5 件です。2015 年の同時期(1~34 週)報告数は 60 件、年間報告総数は 98 件(うち HUS 発症例 2 件)でした。
【参考ページ】腸管出血性大腸菌 >>詳細はこちら
腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所) >>詳細はこちら

【愛知県感染症情報センターより参照】
(平成28年9月1日更新)