【どんな病気の予防ができるの?】
麻しん・風しんの2種類の病気に対する免疫をつけることができます。

【麻しんって、どんな病気?】
麻しんウイルスの空気感染によって感染します。感染力がかなり強く、予防接種を受けないと多くの人がかかる病気です。
高熱、せき、鼻水、めやに、発疹をともないます。合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があり、難治性です。

【風しんって、どんな病気?】
風しんにかかった人のせきやくしゃみ、会話などから感染(飛沫感染)します。
軽いかぜ症状から始まり、発疹、発熱、首の後ろのリンパ節のはれ、目の充血をともないます。合併症としては、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎があります。
社会的に問題になっているのは、妊娠初期の妊婦さんが風しんに感染するとおなかの中の赤ちゃんが、難聴や心疾患、白内障、精神運動発達遅滞などの障がいを持って生まれてくることがあります。
こどもだけではなく大人も予防接種をして社会全体で風しんを発生させないことが大切です。

【定期接種の時期】

≪1期:公費対象期間は、1歳~2歳の誕生日の前日まで≫
できるだけ早い時期(1歳3か月まで)に1回接種

≪2期:公費対象期間は、小学校就学1年前(年長児)の1年間≫
年長児になった4月に個人通知があります。その年度の3月末日までに1回接種します。

【副反応】
発熱と発疹が主です。接種部分の赤み・はれ・しこり、じんましん、リンパ節のはれ、関節痛、熱性けいれんもみられます。
まれに、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんもあります。

【豆知識】
生ワクチンで、個体差にもよりますが、免疫効果は5~10年ほどあるといわれています。
自然感染によるブースター(周囲で流行している場合、病気にかからなくてもその病原体に対する抗体をいくらか生成する防御機能)を受けないと免疫は低下していきます(乳幼児期に接種した効果は大人になる頃には低下している可能性があります)。
また、国際化社会となり、留学や将来選択する職業によっては、この予防接種の履歴を尋ねられることもあります。お子様の将来に不利益にならないよう、接種をしましょう。